単身赴任のノウハウ

単身赴任生活を十年以上経験しましたので,まずひとり暮らしに関してはプロ並みと自負しています。単身生活で一番の仕事はと言うと,第一は食事でしょうか。私はすべて自炊で通しました。

ひとり分の食事というと「材料にムダが出て,結局高くつく」云々とよく聞きますが,まぁ確かにそういう面も無いではありませんが,要は持っている食材で作ることができる献立を考えればよいので,特に不便や不満なく楽しい自炊生活を送っておりました。

妻からは栄養を考えて,野菜をたくさんとりなさい,と教育的指導がよく来ましたが,「言われなくてもやってるよ」と軽く受け流す余裕がありました。実際,献立などを考えるのはとても楽しかったものです。

単身赴任の良い点のもう一つは,自分の時間を最大限自分のものとすることができることです。当り前ですね。私はあまりテレビは見ませんので,家に帰ると誰にも邪魔されない自分だけの時間が待っています。自分のやりたいことを計画したとおりにできるのでとても夜の時間が充実していたものです。

同じく休日も全部自分の時間です,好きなことが出来ました。よくやっていたのはウォーキングです。福岡に単身赴任していた時のことですが,朝早く家を出て夕刻陽が蔭るころに帰ったことがありました。市内に住んでいましたので,まずまっすぐ海にでました。

マリンタワーを見学して,中でサイボーグ009の等身大フィギュアを見つけ,外ではちょうどアニメキャラクターの仮装行列(と言ったら怒られますかね)をやっていました。

次に反転して山に向かいました。展望台で眼前の福岡市街から遠くの海を眺め,頂上まで登り山を越えました。山の向こうには観光牧場がありました。時間と歩行速度を考えると一日でだいたいマラソンくらいの距離を歩きました。

運動不足解消も兼ねていたので時々こんな一人ピクニックをしていました。本当に楽しい思い出ばかりです。

住む場所が変わると天気も変わる

学生時代の時、日本海側の沿岸の町で独り暮らしをした事があります。生まれたころからずっと内陸県で育った私にとって、海の近くでの暮らしは不安が多いものでした。湿気がすごいと聞いていたので洗濯物や浴室などがかびてしまうのではないか。潮風で自転車がさびたり、髪が痛んだりするのではないか。たくさんの心配事を抱えながら始めた一人暮らしではありましたが、思ってもみなかったことに悩まされることになりました。
それは、曇りの日が多いこと。今までの暮らしの中では体験したことがなかったほど、毎日毎日空は曇りがち。最初のうちはそれほど気にとめてはいませんでしたが、すっきりとした晴れの日が少しずつ恋しくなっていきました。空が暗いとどうしても心まで落ち込んでしまいます。しばらくして帰省した際、ひさびさに澄んだ青い空を見て思わず感動してしまいました。
普段あまり意識していない天気ひとつでも私たちの生活、そして心に沁みついていてそれが変わると調子が狂うようです。
また、周囲のにおいも住む場所を移せば変わります。酪農の盛んな私の地元に県外から友達がやってくると、よく「牛くさい」と言われます。私はまったくそのにおいを気にしてはいませんでした。私にとって海沿いの潮風のにおいは不快なものではなかったのですが、人によっては一人暮らし先のにおいに困る方もいるかもしれません。
天気、そしてにおいは季節によって変化するものです。引越しの下見に行ったときには感じなかったことが、住み始めて季節が変わるにつれて気になってくることもあるかと思います。部屋探しをしている時期とはことなる季節の生活環境についても下調べをすることをおすすめします。

初めての一人暮らし

初めての一人暮らしは25歳から5年間ワンルームの部屋に暮らしました。
部屋探しも初めての経験で、しかも収入もまだ少なかったので自分の予算と希望に合う部屋を探すのに苦労しました。
何軒も何軒もみて疲れ果てて半ば「もうここで良いや」と決めた感じでした。
それでも初めて住む一人暮らしに心ははずんでいました。

でも、引っ越したその夜に失敗したかもという事がありました。
私の部屋は二階の部屋。下は確か昼間見たときは喫茶店だったはずです。
でも実はその喫茶店夜になると、スナックに変身するようで、カラオケが大音量で聞こえてきます。
ベッドも無く布団をひいて寝ていたのですが、下からお世辞にも上手と言えない歌声が夜な夜な聞こえてきて眠れません。
ほんとに辛かったですが、お金が溜まるまで我慢しました。

お風呂とトイレが一緒の狭いユニットバスだったので、シャワーしかできませんでした。シャワーを浴びただけでもトイレは水浸しです。
でも有難かったのは目の前が銭湯だったということです。
当然お金がかかるので毎日は行けませんでしたが、たまに行く銭湯が楽しみでした。

そして、だんだん近くを散策していくうちに一人でも行ける、お気に入りの喫茶店を見つけ休みの日にはモーニング、夜には飲みに行くのも楽しみで、そこで知り合いが沢山できて、今でも付き合いがあります。懐かしい思い出です。

自分のための時間がなくなってしまった

働きながら実家で暮らしているときは、毎月の生活費を入れるだけで、家事や料理はほとんどせず、しっかりと貯金をしていました。ですが30歳になる時に自立をしてみようと思い、一人暮らしを始めました。

大変だったことは、仕事をしながら全てを自分でしないといけないので、慣れるまでは要領も悪く、自分のための時間がほとんどなくなってしまったこと。また家賃をはじめ、光熱費、食費等も全て払わないといけなくなり、貯金がほとんど出来なくなったことです。そして料理経験がほとんどゼロでしたので、それも1から始めました。食材を無駄にしてしまうこともありましたし、面倒なときはコンビニ弁当で済ましたりと、栄養バランス面でもどうだっただろう?と思います。熱が出たときも、誰も手伝ってくれる人がいないので、そのあたりも不便でした。

困った事も多かったですが、それとは逆に良い面ももちろんありました。まず実家にいるときは、「どこに行く、何時に帰る、誰と出かける」他、本当に色々なことを聞かれていたので、隠し事すら出来ない感じでした。また特に、夜遅く家に帰ることに対してはとても厳しかったのです。ですが一人暮らしでは、そういったことが一切ありませんので、自由気ままにプライベートを楽しむことが出来ましたし、交友関係が広がりました。
インテリアなんかも自分好みのものを買うことができ、その点は楽しかったです。
1人暮らしすると生活面で苦労も出てくるので、家族の有り難さを理解出来たのも良かったです。また興味のなかった料理に関しても、だんだんと面白く感じられるようになりました。

1人暮らしによって、料理や家事、経済観念を学ぶことが出来たと思いますし、その経験があったからこそ、結婚後の生活にも苦労せずにすんなりと入っていくことが出来ました。